おつかれさまです。あきおです。
本日はEBSボリュームの種類とそのユースケースについてまとめてみました。
EC2インスタンス作成時に、意識することなくEBSボリュームを選択している方は”多いのでは”と思います。
しかし、そのような意識でいられなくなったので、EBSボリュームについて調査してきました。
EBSボリューム
EBSボリュームは2つの種類があります。
- SSD-Backedボリューム
- HHD-Backedボリューム
SSD-BackedボリュームはI/Oサイズの小さい頻度の読み取り/書き込み操作を含むトランザクション処理用です。
HHD-Backedボリュームは大きなストリーミング処理用です。
そして、この2種類のボリューム中に2つのボリュームがあり、計4種類あります。
- 汎用SSD(gp2)
- プロビジョンドIOPS SSD(io1)
- スループット最適化HDD(st1)
- Cold HDD(sc1)
汎用SSD(gp2)
汎用SSDはデフォルトのボリュームタイプです。EC2インスタンス作成時はこれを選んでおけば間違いないです。
様々なワークロードに対応できるコスト効率の高いストレージで、最小100IOPSから最大16,000IOPSまで容量に応じたベースラインがあります。
- ブートボリューム
- 負荷が読めないシステム
- 小規模DB
- 開発・テスト環境向け
- 仮想デスクトップ
プロビジョンドIOPS SSD(io1)
DBのように高いIOPS性能を必要とするのであれば、プロビジョンドIOPS SSDを利用します。
最小100IOPSから最大64,000IOPSまで容量に応じたベースラインがあります。
- RDBMS
- 汎用SSDでは処理できないIO性能
- 大規模DB
スループット最適化HDD(st1)
サイズの大きな連続したデータのアクセスI/Oが含まれるワークロードに適しています。
サイズの小さなランダムI/Oを実行するワークロードには汎用SSDがお勧めです。
汎用SSDのように起動ボリュームに使用することはできません。
- 連続アクセス時に高い性能が必要なワークロード
- ビッグデータ処理
- データウェアハウス
- ログ処理
Cold HDD(sc1)
st1よりスループット性能が低く、サイズが大きな連続データのワークロードに適しています。
データアクセス頻度が低くコスト削減が必要な場合、このsc1を選択するのが吉です。
汎用SSDのように起動ボリュームに使用することはできません。
- ログデータの保管
- アーカイブ利用
まとめ
こんな感じでEBSボリュームについてまとめてました。
汎用SSD(gp2) | プロビジョンド IOPS SSD(io1) |
スループット最適化 HDD(st1) |
Cold HDD(sc1) | |
---|---|---|---|---|
ユースケース | EC2ブートボリューム アプリケーションリソース |
I/O負荷の高いDBの データ領域 |
ログ分析、バッチ処理用 大容量Inputファイル |
アクセス頻度が低い データのアーカイブ |
ボリュームサイズ | 1GB-16TB | 4GB-16TB | 500GB-16TB | 500GB-16TB |
最大IOPS /ボリューム |
16,000 | 64,000 | 500 | 250 |
最大スループット /ボリューム |
160MB/秒 | 1,000MB/秒 | 500MB/秒 | 250MB/秒 |
ベースライン性能 | 3IOPS/GB | 指定のIOPS | 1TBあたり 40MB/秒 |
>1TBあたり 12MB/秒 |
バースト性能 | ボリュームあたり 3,000IOPS |
指定のIOPS | 1TBあたり 最大250MB/秒 |
1TBあたり 最大80MB/秒 |
料金 | 0.125 USD/GB | 0.10 USD/GB | 0.045 USD/GB | 0.025 USD/GB |
パフォーマンス属性 | IOPS | IOPS | MB/秒 | MB/秒 |
何気なく汎用SSDを選んできましたが、これからは適切にEBSボリュームを選ぶことができそうです。
あなたもこれを機に最適なEBSライフを過ごしてくださいね。